あいち熊木クリニック院長熊木徹夫の精神科無双夢想 ~<あいち熊木クリニック>開設、その後~
院長である精神科医の熊木徹夫と、建築家の筧清澄が、 臨床と建築に対するそれぞれのこだわりを、余すところなく出し尽くす場としてのブログです。


プロフィール

熊木&筧

  • Author:熊木&筧
  • 熊木 徹夫

    2007.07「あいち熊木クリニック」開設


    筧 清澄
    1968 06 10
    1998 筧建築設計開設

    筧建築設計
    名古屋市中村区下米野町3-29
    k-kakehi@za2.so-net.ne.jp
    TEL/FAX 052-451-9976



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『クローゼットから溢れる洋服』1
こんにちは、あいち熊木クリニックの熊木です。

「あいち熊木クリニック」のご紹介

▼△▼----------------------------------------------------------------

『クローゼットから溢れる洋服』

           ~ 精神科医熊木徹夫の「臨床公開相談」(19-1)~

--------------- http://www.dr-kumaki.com ---------------------△▼△


Q:熊木先生、初めまして。

38歳女性で、3人の子供がいます。
昨年の5月あたりから、自分の感情がわからなくなり、
喜怒哀楽の区別ができなくなりました。

自分の周囲全てにフィルターがかかり、
子供達の成長すら他人事という感じです。
表情も乏しくなり、いつも「顔色が悪い、疲れているようだ」と
職場の同僚からも指摘されます。

現在パキシル(パロキセチン)40mgと
メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)1mgを服用しております。

ここ数ヶ月間は特に買い物に走るようになり、
今まで手にしたこともない毛皮や宝石類・高級ブランド品を
ためらいもなく買うことが多くなりました。

服もクローゼットに一杯になってもまだ買ってしまう状態です。

経済と家庭の破綻をきたす前に、何とかやめたいと思いながらも、
銀座などに行き、目につくと殆ど衝動的に買ってしまいます。

職場で、外面だけは良くても下にはとても威圧的で
管理志向の強烈な人事査定権を持つ上司とあまりうまくいかないことや、
最近、10年間一緒に仕事をしてきてツーカーの仲だった先輩社員が
異動で離れ離れになったこと、
それに職場の同期の中で一番昇進が遅れていることも原因かもしれません。

家庭内では、同居している舅姑とは
朝の出掛けと帰宅時に挨拶をするだけです。

主人はいろいろ心配してくれるのですが、
お互い仕事と家事と育児に忙しく、
ゆっくり話したいと思っても思うに任せない状況です。

そんなことを繰り返すうちに、
自分でも主人に何を話せば良いのかわからなくなってしまいました。

自分の感情がいつも空虚な状態です。
最近「子育てをしながらしなやかに働く
女性先輩社員としてコメントを」と、
会社の研修で体験談をさせられることも多く、
表向きにできる話と現状とのギャップに自分でも戸惑っています。

週末は自宅でベッドに引きこもり、
家事や子供達の世話もやらなきゃという意識はあっても、
体が動かない状態です。

実家の母や姑が言うように、
これは私の「心の弱さ」と「甘え」ゆえなのでしょうか。




A:<1;いまひとつ"困りきれていない"印象>


いろいろ危うさはあるものの、
なんとかそれを渡ってこられているようですね。

いまひとつ"困りきれていない"印象です。

まず、精神科的に問題になることはいくつか挙げられます。

<表情も乏しくなり、いつも「顔色が悪い、疲れているようだ」と
職場の同僚からも指摘されます。>

<週末は自宅でベッドに引きこもり、
家事や子供達の世話もやらなきゃという意識はあっても、
体が動かない状態です。>

などは、うつ状態を示唆するものです。

<昨年の5月あたりから、自分の感情がわからなくなり、
喜怒哀楽の区別ができなくなりました。

自分の周囲全てにフィルターがかかり、
子供達の成長すら他人事という感じです。>

<自分の感情がいつも空虚な状態です。>

というのも、うつ状態の現れかもしれませんし、
また離人感といわれるものかもしれません。

(離人感は、"私は誰、ここはどこ"といった感覚で、
解離症状の軽いものを指して言います)

<ここ数ヶ月間は特に買い物に走るようになり、
今まで手にしたこともない毛皮や宝石類・高級ブランド品を
ためらいもなく買うことが多くなりました。

服もクローゼットに一杯になってもまだ買ってしまう状態です。

経済と家庭の破綻をきたす前に、何とかやめたいと思いながらも、
銀座などに行き、目につくと殆ど衝動的に買ってしまいます。>

の状況は、ご存知の通り、買い物依存といいます。

ここでは、買い物依存を軸として話を進めたいと思います。


(つづく)

熊木徹夫(あいち熊木クリニック<精神科医・漢方医>)
あいち熊木クリニックのサイト:http://www.dr-kumaki.org/
臨床感覚の広場のサイト:http://www.dr-kumaki.com/
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